幸せな気持ちやポジティブな感情を作り出す、“根源”はいったい何でしょう? 「幸せとは何か」とは、気持ちの問題のみかと思ったら、意外にも科学的な研究がされているそうです。
イギリスの健康専門ニュースサイトfamily health guideから、幸福に関する20の事実をご紹介します。最終回である三回目の今回は、残り6つの事実をお送りいたします。
ちなみに、一回目と二回目をまだ読まれていない方でも楽しめる内容になっていますので、安心してお読みください。
■15:ダンスの幸福度への貢献は絶大
幸福の研究に多くの貢献をした社会心理学者のマイケル・アーガイルが、人が幸福感を感じるものとして提唱していたのがスポーツ、音楽、そして何よりも効果が大きいのがダンスです。
スポーツ振興をした国は、どこでも国民の幸福度が上昇しています。ダンスの場合も同様です。特にグループでのダンスは、運動、音楽、コミュニティ、ボディタッチ、そしてルールといった要素を併せ持っています。その効果は絶大です。
■16:ペット
複数の研究で、ペットの存在によって血圧やストレスが減少し、健康と幸福を高めることが確かめられています。
人間にはない能力で、動物は人間をサポートしてくれるのですね。もちろん、人間も動物をちゃんとサポートすることが求められますが。
■17:あり余る物質的な豊かさは?
基本的な必要が満たされた後は、それ以上の物質的な裕福さは人生の幸福度に対して、ほとんど何の影響力も持ちません。
お金の力で人が幸せになるとしたら、思いがけない収入が100万ポンド(約120万円)以上、たなぼたでやって来る必要があります。それですら、幸福度にはごく短期間の効果しかもたらしませんが……。
■18:ステディなパートナー
一般的にステディなパートナーがいる人の方が、シングルの人よりも幸福度が高いという研究結果が出ています。
■19:所得格差が少ない社会
スウェーデン、ノルウェーといったスカンジナビア諸国のように、所得格差が少ない国の方が、アメリカのように格差の激しい国よりも幸福度が高いという結果がでています。
格差が少ないことが、社会の安定につながるからでしょうか。安定した社会は、幸せの基盤だということですし、個人個人が、安定した社会に貢献できるということでもありますね。
■20:愛された子供は幸せな大人になる
ハーバード大学が行った、子育てに関する40年にもわたる研究で明らかになったことに、愛され寄り添われて育った子供は、幸せな大人になるということが挙げられています。
一回目でご紹介した“その1:幸福への影響度合”とも通じる研究結果ですね。それと考え合わせると、子供時代の幸福の貯金は50%までですから、これからの行動で、リカバリーは充分効くということもお忘れなく。
いかがでしたか? 幸福に関する研究の20連発でしたが、あなたの幸せに貢献しそうなものはありましたか?
「私、幸福度を高めるものを、全部は持っていない」とガッカリするよりは、今よりほんの少し、幸福になるところから始めてみませんか?
幸福度を高めることを何かひとつ、簡単なものから始めてみる方が、“幸福度アップ”につながりそうですよ!